2017年7月21日金曜日

iPhoneをフィールドスコープに接続する 〜デジタルカメラアダプター TSN-DA10〜

前回も書いた通り、フィールドスコープにiPhoneを接続するのに、接眼レンズの目当てゴムに押し込むだけではクリアーでシャープな画像は得られません。
この方法は、「脱着が簡単で手軽に観察と撮影を切り替えられる」とのことですが、観察もiPhoneの画面で見たほうが綺麗で見やすいですし“楽”です。
それなら、はじめからしっかりとスコープにiPhoneを接続したほうがいいと思うのです。

そこで必要になるのが、この『デジタルカメラアダブター TSN-DA10』です。

この『デジタルカメラアダブター』なるもの、どんな役割があるかというと、
・iPhoneの確実な固定(のための土台)
・iPhoneと接眼レンズとの距離の調節
……です。
この“距離”がとても重要で、この距離を調節することによって周辺減光をなくし(減らし)、シャープでクリアーな写真が撮れるようになるのです。


構造はというと、アルミ合金製の“筒”で、インナーとアウターの二重構造、それを固定するためのネジの3点です。


ただ、この『デジタルカメラアダブター TSN-DA10』だけでは、iPhoneを固定できません。
もう一つ、いわば蓋となる『アダプターリング TSN-AR30』という部品を別途購入しなければなりません。
中心の穴の外周にはネジが切ってあり、TSN-IP5/6/7を装着したiPhoneを確実に固定できます。

このアダプターリングがないと接続できないのに、なぜこれが別売りかというと、このネジ径(中心の穴の大きさ)が接続するカメラにより何種類もあるからで、そのうち、iPhoneに合うのが30mmの『TSN-AR30』となるわけです。(個人的には、それならTSN-IP5/6/7側に付属してもらいたいと切に思う)


これでフィールドスコープとiPhoneを接続するためのパーツが揃いました。
構成と取り付け方は、このようになります。
・まず、接眼レンズの目当てゴムを取り外します。
・そこに、デジタルカメラアダプターのインナー(1)を取り付けます。
・デジタルカメラアダプターのアウター(2)に、アダプターリング、iPhoneを取り付け、デジタルカメラアダプターインナー(1)にはめ込みます。
・周辺減光がなくなる(または最小になる)ように、アウター(2)を前後に動かし調節し、ネジ(3)で固定します。



2017年6月11日日曜日

iPhoneをフィールドスコープに接続する 〜iPhone用フォトアダプター TSN-IP7〜

スマートフォンをフィールドスコープに接続するためのアダプターは、ビクセンやケンコーからも汎用性が高そうなアダプターが販売されていますが、KOWAのアダプターは、見ての通りケース状になっているので、汎用性はありませんが、シンプルかつ確実に固定できます。

KOWA
現在、iPhone 5/5s/SE,6/6s,7用と、GALAXY用が販売されています。

Kenko『SNAPZOOM II』
http://www.kenko-tokina.co.jp/optics/binoculars/accessory01/4961607797549.html

ビクセン『ユニバーサルデジタルカメラアダプターII』
https://www.vixen.co.jp/product/at/acc/391974.html


●パッケージ内容
5/5s/SE、6/6s、7用共に、パッケージ内容は同じです。


●ケース部は、iPhone 5、6用がいわゆるハードケースで、7用はプラスチックと硬質なゴムとのハイブリッド構造です。

・TSN-IP6(6/6s用)

・TSN-IP7(7用)


●プレート部は、おそらくアルミ合金製で、光学機器のクオリティー。
6/6s用は、ケース上部とプレートとの間に隙間ができてしまっているので、何かで塞いだほうがいいと思います。


●アダプターリングは、大きい方がフィールドスコープ用、小さい方が双眼鏡用です。(それぞれ、すべての機種に接続できるわけではありません)これも、おそらくアルミ合金製。

このアダプターリングを、双眼鏡やフィールドスコープの目当てゴムに押し込むだけで簡単に取り付けられます。


双眼鏡へは、このアダプターリング以外に接続方法はありませんが、フィールドスコープへは、もっとしっかりとした接続方法で取り付けます。
このアダプターリングでの取り付けは簡易的なもので、周辺減光が出てしまいますし、画像のシャープさにも欠けます。

確実な固定と、良好な画像を得るためには、もっとしっかりとした器具で接続します。
それを次回に書いていきます。


さて……
私は現在、iPhone 7 Plusで撮影しています。その前はiPhone 6 Plusでした。
結局、メーカーからは6 Plus用アダプターは発売されなかったので、自分で作りました。
7 Plus用も、発売されることはないと考えています。
だから、こちらも作りました。しかも、広角カメラ用/望遠カメラ用と2つ。
その詳細は、また追って書いていきます。

2017年5月25日木曜日

“デジスコ”という撮影法について

デジスコ……
これまた聞きなれない言葉ですが、フィールドスコープにデジタルカメラを接続して、スコープに写った画像をデジカメで撮影する、という撮影法です。

デジタルカメラとスコープで『デジスコ』。
英語表記では“DigiScoping”。Nikonのサイトでも『デジスコーピング』で表記されています。

デジカメとひとくくりに言っても、コンパクトカメラ、ミラーレスから一眼レフまで、さまざまなカメラと接続するためのアダプターがメーカーから発売されています。


そのデジタルカメラをスマートフォン(iPhone)に置き換えて撮影しようというのが、当ブログです。
これを、最近では『スマスコ』とも言うようです。そのためのアダプターも、メーカーから発売されています。

iPhoneで撮影する場合の倍率は、35mm判換算で800〜2000mmくらいです。(iPhone 7 Plusになると、最大3420mmになります)
この倍率で、明るくてシャープな画像が撮影ができます。

・iPhone標準レンズ(iPhone 5, 35mm判換算33mm)
※以下の3枚の比較写真は、iPhone 5で撮影、撮影場所は同じですが、撮影日は異なります。

・30倍(iPhone 5, 35mm判換算990mm)

・60倍(iPhone 5, 35mm判換算1980mm)
ここまでになると、さすがに大気の影響を受けます。


●必要な機材
フィールドスコープとiPhone、それに三脚があれば撮影できるかというと、そうもいきません。
動かない被写体ならそれでもいいのですが、動いている被写体を追いかけるには、それ相当の雲台をはじめ、他にいろいろと機材が必要になってきます。
詳しいことは、また追って書いていくつもりです。


デジスコ・スマスコは、一眼レフの(バズーカー砲みたいな)望遠レンズと比べ、軽量・コンパクトで機材一式揃えても安くつくというメリットはありますが、デメリットとして、現地でいちいち機材を組むのが面倒、そして、ピントを基本的にマニュアルで合わせなければならにという最大の難点があります。


●ピント
そのピントの合わせ方ですが、まず、フィールドスコープのフォーカスを手動で合わせます。
だいたい合ってくると、iPhoneのオートフォーカスが動きます。

ですから、まずはフィールドスコープのフォーカスを手動で合わせなければ始まりません。
動かない被写体ならいいのですが、動きまわる被写体を追いかけながらピントを合わせるのは難しいです。
さらに、iPhoneのオートフォーカスが動けば完全にピントが合うかといえば、そういうわけにもいかないのです……。(詳しくは、これもまた追って書いていきます)


プロの人は、慣れてくれば意識せずに合わせられますよと言っていましたが、現地でデジスコ撮影(デジカメで)をしている人に聞くと、みなさん難しいとおっしゃいます。


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iPhoneの“望遠レンズ”としては、最高の画質が得られる撮影方法でしょうが、“スマートフォン”というイメージに反して、誰にでも手軽に簡単に撮れる……というものではありません。
やはりピントを合わせるのが難しく、iPhoneの画面ではキレイに撮れているように見えても、Macで拡大して見てみると、まったく甘くて意気消沈することが非常に多くあります。
それでも(それだからこそ?)、決まった時の爽快感は格別なのです。