2017年5月25日木曜日

“デジスコ”という撮影法について

デジスコ……
これまた聞きなれない言葉ですが、フィールドスコープにデジタルカメラを接続して、スコープに写った画像をデジカメで撮影する、という撮影法です。

デジタルカメラとスコープで『デジスコ』。
英語表記では“DigiScoping”。Nikonのサイトでも『デジスコーピング』で表記されています。

デジカメとひとくくりに言っても、コンパクトカメラ、ミラーレスから一眼レフまで、さまざまなカメラと接続するためのアダプターがメーカーから発売されています。


そのデジタルカメラをスマートフォン(iPhone)に置き換えて撮影しようというのが、当ブログです。
これを、最近では『スマスコ』とも言うようです。そのためのアダプターも、メーカーから発売されています。

iPhoneで撮影する場合の倍率は、35mm判換算で800〜2000mmくらいです。(iPhone 7 Plusになると、最大3420mmになります)
この倍率で、明るくてシャープな画像が撮影ができます。

・iPhone標準レンズ(iPhone 5, 35mm判換算33mm)
※以下の3枚の比較写真は、iPhone 5で撮影、撮影場所は同じですが、撮影日は異なります。

・30倍(iPhone 5, 35mm判換算990mm)

・60倍(iPhone 5, 35mm判換算1980mm)
ここまでになると、さすがに大気の影響を受けます。


●必要な機材
フィールドスコープとiPhone、それに三脚があれば撮影できるかというと、そうもいきません。
動かない被写体ならそれでもいいのですが、動いている被写体を追いかけるには、それ相当の雲台をはじめ、他にいろいろと機材が必要になってきます。
詳しいことは、また追って書いていくつもりです。


デジスコ・スマスコは、一眼レフの(バズーカー砲みたいな)望遠レンズと比べ、軽量・コンパクトで機材一式揃えても安くつくというメリットはありますが、デメリットとして、現地でいちいち機材を組むのが面倒、そして、ピントを基本的にマニュアルで合わせなければならにという最大の難点があります。


●ピント
そのピントの合わせ方ですが、まず、フィールドスコープのフォーカスを手動で合わせます。
だいたい合ってくると、iPhoneのオートフォーカスが動きます。

ですから、まずはフィールドスコープのフォーカスを手動で合わせなければ始まりません。
動かない被写体ならいいのですが、動きまわる被写体を追いかけながらピントを合わせるのは難しいです。
さらに、iPhoneのオートフォーカスが動けば完全にピントが合うかといえば、そういうわけにもいかないのです……。(詳しくは、これもまた追って書いていきます)


プロの人は、慣れてくれば意識せずに合わせられますよと言っていましたが、現地でデジスコ撮影(デジカメで)をしている人に聞くと、みなさん難しいとおっしゃいます。


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iPhoneの“望遠レンズ”としては、最高の画質が得られる撮影方法でしょうが、“スマートフォン”というイメージに反して、誰にでも手軽に簡単に撮れる……というものではありません。
やはりピントを合わせるのが難しく、iPhoneの画面ではキレイに撮れているように見えても、Macで拡大して見てみると、まったく甘くて意気消沈することが非常に多くあります。
それでも(それだからこそ?)、決まった時の爽快感は格別なのです。



2017年5月11日木曜日

私の使っているフィールドスコープ

私が使用しているスコープは、『KOWA TSN-774』です。
製品ページ http://www.kowa-prominar.ne.jp/product/spottingscope/tsn770.html
上位モデルのTSN-880シリーズほどピントがシビアではなく、デジスコ撮影に最適化されたフィールドスコープとのことです。

ボディーはマグネシウム合金で、ずっしりとした重みがあります。重量は、本体だけで約1.3kg。


●スコープの先端、色が濃くなっている部分は、前にスライドさせてフードになります。
フードに付いている溝は、これにより照準を合わせるとのことですが(望遠で対象物を捉えるのは難しい)、使ったことがありません。


●市販のカメラ用フィルターが装着できるようになっています。

KenkoのMCプロテクターを装着したら、付属のレンズキャップがキッチリはまらなくなってしまい、仕方がないのでKenkoのレンズキャップを使っています。


●矢印のノブを緩めることによって、スコープを回転させることができます。45度ごとにクリックがあります。
Nikonの直視型フィールドスコープには、こういった回転機構がありません。確かに観察するだけなら、直視型のスコープを回転させる意味はないかもしれませんが、カメラを接続して撮影する場合には、これで縦横の構図を簡単に切り替えることができます。


●ピントは、このノブで合わせます。(手動ですよ!)
二つ連なっていますが、これらは同じものです。
片方を動かせば、もう片方も連動して動きます。

根元の太い方は粗動ノブで、少ない回転でピントを大きく動かします。
微動ノブより動きが重いです。

先端の細い方は微動ノブで、同じピント幅を動かすとしたら、粗動ノブより多く回さなければなりませんが、軽く滑らかに動き、細かなピント調整に適しています。


●アイピース(接眼レンズ)は、30倍の『TE-17W』と、20〜60倍ズームの『TE-11WZ』を使っています。
しかし、主力とも言える『TE-17W』が販売終了となってしまいした。後継モデルが出るのでしょうか?



2017年4月26日水曜日

フィールドスコープについて

フィールドスコープ……(KOWAでは「スポッティングスコープ」と呼んでいますが、このブログではより一般的な(?)「フィールドスコープ」という呼称で表記していきます)
多くの人にとって、天体望遠鏡以上に馴染みがないのではないでしょうか。
私も当初、「バードウォッチングの人が使っている望遠鏡」くらいの知識しかなく、見た(覗いた)こともなければ触ったこともありませんでした。
そういった人にもわかりやすいように、フィールドスコープについて少し解説を。


フィールドスコープには、直視方と傾斜型があります。
・直視型(写真はNikon MONARCH フィールドスコープ 82ED-S)
他の光学機器と同じように、直感的に観察できます。

・傾斜型(写真はNikon MONARCH フィールドスコープ 82ED-A)
樹上など高いところを観察するのに適しています。


スコープ本体だけでは、観察できるようになっていません。
本体だけの状態で覗くと、このように……
見れないことはないですが、明らかに何か取りつけるようになっています。
ここに、アイピースと呼ばれる接眼レンズを取り付けるのです。
この接眼レンズによって倍率が決まります。
各メーカー、いろいろな接眼レンズがありますが、だいたい20〜60倍くらいの倍率です。
多くの双眼鏡の倍率が7〜12倍くらいですから、どれだけ高倍率かわかると思います。

多くのフィールドスコープは、接眼レンズが別売りになっています。
別売りですと、自分の用途に合った接眼レンズが選べるというメリットがありますが、値段の高い本体に加え、そのうえ接眼レンズも買わなければならないのか……と、いろいろとダメージが大きいです。


本体と接眼レンズが揃えば“見る”ことはできますが、双眼鏡よりも倍率が高く重量もあるので、手持ちで一点を観察し続けるのは至難の技です。
そのため、三脚が必要になります。
観察だけなら、そこそこの三脚(↑)でもいいと思いますが、撮影となると、それなりにしっかりした三脚が必要になります。


Nikonのフィールドスコープ
http://www.nikonvision.co.jp/index.htm

KOWAのフィールドスコープ
http://www.kowa-prominar.ne.jp