2017年10月15日日曜日

iOS 11のカメラ機能を試す 〜Live Photosについて〜

Live Photos(ライブフォト)
iOS 9の頃から搭載されている機能で、シャッターを切った瞬間の静止画と、その前後1.5秒、合計3秒の動画が記録される、いわば“動く写真”です。
シャッターを切った瞬間のフルサイズの写真も保存されるのですが、どちらかというと短い動画を楽しむための撮影モードといった感じで、これまで、ほとんど使っていませんでした。


それが、iOS 11で大きく進化しました。
まず、動画に対して、ループ、バウンス、長時間露光といったエフェクトをかけることができるようになりました。
これにより“動く写真”が、より楽しくなりました……と、それは横に置いといて、それよりも当ブログ的に大きな関心ごとは、動画の中から、任意の場面で画像を抜き出すことができるようになったことです。

ただ、その場合の画像はフルサイズでは保存されません。
通常、7 Plusで撮影された写真の画像サイズは、4032 x 3024ピクセルになります。
Live Photosでも、シャッターを切った瞬間の静止画は、このサイズで記録されます。

対して、Live Photosの動画から抜き出した画像は、3662 x 2744ピクセルになります。

縮小されるとはいえ、思ったほど悪くないサイズです。
ちなみに、6/6 Plusの画像サイズは、3264 x 2448ピクセルでしたので、それよりも大きなサイズです。

これはもしかしたら、非常に強力な武器になるかもしれない……と期待しつつ試してみました。


●MacのFinderで見たLive Photos
静止画(.HEIC)と動画(.MOV)に別れている。
動画の大きさは1440 x 1080。(どうしてここから3264 x 2448の画像ができるんだろ?)
その下が、このLive Photosから切り出した写真。JPEGになりました。(ファイル名の『_2, _3』はリネームで付け足し)


●撮影
鳥を見つける>画面に導入>スコープのピントを合わせる……などとやっていると、シャッターを切った時には飛び立ったあと……なんて、よくあること。
・シャッターを切った瞬間

それが、iOS 11のLive Photosなら、時間を遡ることができるのです!

ただ、好きな瞬間を抜き出せるとはいえ、すべての瞬間を完璧に捉えているわけではありません。
下の写真もシャッターを切った瞬間は飛び立った後だったのですが、時間を遡って、飛び立つ瞬間を捉えていました。
しかし、思いっきりブレています。
どうやら、シャッターを切った瞬間のシャッター速度に準拠するようです。
この時のシャッター速度は1/120。これでは飛び立つ瞬間のような、素早い動きは捉えられません。

ましてや、いつも撮影している林の中では、ほとんどが二桁台、しかもシャッターを切るのはピントが合ったと思ってから(必ずしもピントが合っているわけではない😭)となると、なかなか拾える画像がありませんでした。

ただ、まだ少し試してみただけなので、さらに使い込んで検証してみようと思います。


●キー写真を選ぶ
Live Photosで『キー写真』を決める際、iPhoneの画面では細部のピントまで確認しきれません。
High SierraにアップグレードしたMacの『写真』Appでもキー写真を選べますが、私のMacでは、その写真を書き出すことができませんでした。
書き出しの処理が終わらないのか、そもそも処理をしているのかも分からない状態で、プログレスバーが止まったままになってしまいます。

さらに、この状態になると『写真』Appが終了できなくなります。
終了しようとすると、このようなアラートが出て、『終了』をクリックしても……

このようになり、終了できなくなります。
『アクティビティモニタ』で見ても何か処理をしているわけでもなく、かといって「応答なし」の状態でもなく。
仕方がないので、強制終了させています。

ですので、Live Photosの写真をMacに取り込む→Macの画面でキー写真を決める→iPhoneで同じ瞬間に合わしてキー写真を設定→再びMacに『イメージキャプチャ』で取り込む、という回りくどい方法をとりました。(最新のMacなら、こんなことしなくてもいいんだろうな……)


●その他、気がついたこと、気になったこと
・操作音がビデオの録画を開始する時と同じ音なので、バーストモードのように、けたたましい音がしない。

・Live PhotosでもHDRで撮影される?!
HDRになるのはシャッターを切った瞬間の静止画のみで、動画部分は同じもののようです。ですから他の場面をキー写真に選んでもHDRにはなりません。

・複数の『キー写真』を設定することはできません。
その場合、共有アイコンから、そのLive Photosを複製して、別のキー写真を設定することになります。

本来なら設定したキー写真だけを複製できればいいのですが、現状では『通常の写真として複製』を選択するとエラーになってしまいます。(7 Plus/iOS 11.0.2で検証)

・撮影時、Live Photosがオンになっていても、シャッター(画面のボタン、ボリュームの物理ボタン共に)を押し続けているとバーストモードに移行します。
これなら、Live Photosは常時オンのままでバーストモードと併用できる……とも思ったのですが、撮影時、レリーズを介してボリュームボタンを押すと、ついつい力んで強く押してしまって、Live Photosで取ろうとしても、意図せずバーストモードになってしまうことが頻発しました。力加減がなかなか難しい。

それと、撮影時はカメラを起動したまま放置していることが多いので、Live Photosを常時オンにしたままだと、バッテリーの減りが気になります。(バッテリー消費に関しては、厳密に調べたわけではないのですが)

・Macの『写真』AppにLive Photosを取り込み、キー写真を選ぼうと編集画面にしても、下部のタイムラインが表示されません。
これは私のMac固有の問題か、それとも、そういった仕様なのかはわかりませんが、まず、iPhoneのカメラロールでシャッターを切った瞬間以外のシーンをキー写真に設定しておいてから、Macの『写真』Appに取り込むと、下部のタイムラインが表示されるようになりました。


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・バーストモードは、フルサイズで記録でき、撮影後のピント確認が厳密にできる。しかし、枚数が多くなるのでチェックに時間がかかる。

・Live Photosは、画像サイズはやや落ちるものの、シャッターチャンスには強い。
しかし、撮影後のピント確認が難しい。

どちらも一長一短ですが、しばらく重点的にLive Photosを使ってみたいと思います。


近年、デジタルカメラの進化の幅は小さくなってきましたが、iPhone、スマートフォンのカメラは、新しいハードウェアによってだけでなく、こうしてソフトウェアによっても、どんどん進化しています。
こういった現在進行形で進化している真っ只中を体験できるのは、ワクワクしますし楽しいです。


Live Photosから抜き出した写真


2017年10月10日火曜日

iOS 11のカメラ機能を試す 〜HEIFについて〜

まず、カメラの機能というわけではありませんが、HEIFについて。
iOS 11から、写真の根幹をなすフォーマットが、JPEGからHEIF(ヒーフ High Efficiency Image File Format)に変わりました。(※iPhone 7/7Plus, 8/8Plus, Xのみ)

一番の売りとして言われているのが、JPEGと比較してファイルサイズが半分になるという高い圧縮率です。
小さくなるのはいいのですが、その分、画質が劣化するのではないかと不安になります。
そこで、HEIFとJPEGとを比較してみました。


この写真は、iOS 11にアップグレードしたiPhone 7 Plusで撮影しました。フォーマットはHEIFです。(掲載のためJPEGに変換してあります)

この写真を、iPhoneのカメラロールから、以下の条件でMacに取り込んでみました。
・macOS Sierra(HEIF非対応)のMacで取り込む→iPhone側でJPEGに変換されて取り込まれる

・同じ写真を、今度はMacをHigh Sierra(HEIF対応)にアップグレードして取り込む→HEIFのまま取り込まれる


HEIFの拡張子は『.HEIC』なんですね。
ファイルサイズは、半分とはいきませんが、確かに小さくなっています。

本来ならば、ここで両方の詳細を比較した写真を載せるべきなのでしょうが、そんなことが無駄なくらい見分けがつきませんでした。
色味も変わりませんし、ピクセル等倍に拡大してディティールを見比べてみても違いを見つけることはできませんでした。


さらに、このHEIFの写真をMacの『プレビュー』Appで開き、JPEGの最高品質で書き出してみました。
ファイルサイズは2.3MBと大きくなりましたが、画質はiPhoneから取り込んだJPEG、HEIFのものと、まったく見分けがつきませんでした。


ヒストグラムはどうでしょうか?
Macの『写真』Appで、両方のヒストグラムを見比べてみました。
こちらも、見た限りでは違いはありませんでした。


ということで、画像の劣化を気にする必要はないようです。
画質が同じならファイルサイズが小さくてすむHEIFのほうがいい、ということになるのですが、まだHEIFに対応していないアプリでは、JPEGなり、TIFFなり、他の画像フォーマットに変換しなければならないので、そこは一手間かかることになります。


なお、バーストモード、ポートレートモードと、iPhoneの撮影モードによっては、JPEGで保存されました。(7 Plusの場合)


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今はファイルサイズが小さくなること以外JPEGと違いはないように見えますが、こちらの記事を読んでいると、HEIFの真価は、まだこの先にあるように思えてきます。
Appleと「4K HDR」 - iOS 11で写真/動画を変える「HEIF」と「HEVC」(ASCII.jp)』

2017年9月10日日曜日

iPhone用フォトアダプター『TSN-IP5, 6, 7』余談

『余談』なのですが、泣ける話です。

気がつけばiPhone用フォトアダプターが、TSN-IP5, 6, 7と、3種類すべて揃っていました。

このフォトアダプターは、フィールドスコープにネジで固定します。
このネジの溝は、どれも2回転半で固定できるように切られています。

iPhone 7 Plus用フォトアダプターを作る - 1』で書いた通り、iPhone 7 Plusには広角・望遠と2つのレンズがあり、それぞれを1つのフォトアダプターで賄うことはできないので、2つ作りました。

その際に、広角用には『TSN-IP5』の接続プレートを使い、望遠用には『TSN-IP6』のものを使いました。


では、それぞれをフィールドスコープに取り付けてみましょう。
まずは広角用(TSN-IP5)。
このフォトアダプター用にセットしてあるので、何の問題もありません。


次に望遠用(TSN-IP6)。
😭
はい!違う角度で止まります!
同じ2回転半のネジ穴でも、その切り始めの位置が違うのです。

一見、ほぼ180度逆になっているだけだから、使えないこともないと思えますが、ネジというものは時計回りが締める方向です。
すなわち、この状態だと、ちょっとした振動でiPhoneの自重により反時計回りに90度回ってしまい、固定できないのです。


コレ、スナワチ……
iPhone 7 Plusの広角と望遠のレンズを切り替えるためにケースを着け替える(これだけでも面倒)

デジタルカメラアダプターTSN-DA10を調整(やってられない)

と、なるわけです。
TSN-DA10の調整は非常に面倒なので、一度セットしたら、できることなら触りたくない……ということで、泣く泣くTSN-DA10をもう一つ買いました。
(本当はアイピース『TE-17W』『TE-11WZ』と、それぞれに用意しなければならないので、さらにもう1つ必要なのですが……)


そして、『TSN-IP7』はどうなのかというと……
😭😭

これはどうやら、モデルごとに違うというより、個体ごとに違うということなのか?